ACOUSTIC AGED WOOD

音響熟成木材

木が本来持っている素晴らしい作用を生かすため、クラシック音楽を聴かせながら、常温でじっくり乾燥させ大切に育てた木材があります。

音響熟成®木材
自然と科学、そして音楽が織りなす究極の素材

『音響熟成木材』に使用される杉は、すべて南九州産です。この地域は湿度が高く、台風の影響を頻繁に受ける厳しい環境で育つため、杉は特に樹脂が豊富で、水に強く、耐腐朽性に優れています。さらに、南国特有のシロアリから木材を守る防蟻成分も含んでいます。この南九州産の杉は、江戸時代から船の建造や建築材として高く評価されてきました。学名で「クリプトメリア・ジャポニカ」と呼ばれるこの杉は、「隠れた日本の宝」という意味があり、日本人との関わりは非常に古いものがあります。

人と木、そして音楽の共演

この木材は、人間の健康と心地よさを最大限に引き出すため、クラシック音楽を聴かせながら、常温で慎重に乾燥させています。その結果、触り心地、耐久性、そして空気の質が格段に向上しています。

機械による乾燥では木の生命力が失われるという問題に対し、従来の「自然乾燥」よりも効率的な新しい方法を求めて研究を重ねた結果、たどり着いた解決策は「音響熟成」でした。この方法では、常温熟成庫でクラシック音楽を流し、木にストレスを与えずに丁寧に熟成させます。

この「音響熟成」は、木の細胞を傷つけることなく、木が本来持つ油分やエキスを保持します。その結果、保湿、保水、防菌の三つの効果を兼ね備え、時間が経つにつれて木材自体が美しい光沢を放つようになります。この方法で熟成された木材は、まさに「生きている」ような質感と特性を持っています。

一本一本を丁寧に熟成

木は生き物であり、その状態は日々の天気や気温に影響を受けます。音響熟成では、これらの要素に合わせて木の状態を丁寧にチェックし、手間を惜しまず微調整を加えて熟成を進めます。さらに、音響熟成された各木材には一意の番号が割り当てられており、厳格な品質管理のもとでその質が高められています。

音響熟成木材 6つの特徴

美しい外観と防菌作用

音響熟成®木材は、常温で熟成される特別なプロセスを経ています。その結果、木材の細胞が破壊されず、油分を豊富に含むことができます。これにより、見た目が美しく、防菌作用も非常に高いのです。
高い保水性

この木材は保水性が高く、乾燥した環境で水分を放出する能力があります。これが風邪やインフルエンザの予防に寄与するとともに、室内の湿度を適切に保ちます。
高い調湿性能

調湿性能が高いため、結露やカビの発生を抑制します。
体感温度の最適化

音響熟成®木材は保湿性にも優れており、体感温度が人肌に近くなる特性があります。これにより、1年中、素足での生活が快適に楽しめます。
カビが付きにくく、汚れやシミを分解するので塗装が不要

杉には、ウイルスや細菌毒素などから生体を守る成分「免疫グロブリンＡ」の増加を促し、人間の免疫力を高める効果があるとされています。杉の中でも樹脂分が多く、虫にも強い南九州産の杉を「音響熟成」することにより、杉本来の特性がそのまま生かされ、余計なワックスや塗料を塗る必要性がありません。
優れた強度と耐蟻性

南九州産の「杉」は、昔からシロアリの被害を受けにくいことが知られています。また圧縮、引っ張り、曲げなどの強度性能についても、第三者機関による調査の結果、高い評価を得ています。